瀬川 麻衣子  作品展
Kaleidoscope

 
 
2021年6月5日(土)〜20日(日) 
12:00〜18:00 火・水定休
 
瀬川麻衣子の木版画は、まるで筆で描かれているかのようです。作家自ら「絵に寄せている」と言っています。それなのになぜ版画という技法にこだわるのでしょうか。彼女は、いつか消えてしまう「日常の愛おしいものや時間」を残したいと思い、メロディーを「音符」に分解するかのように、そのモチーフを「版」に分解し、再構築することで新しい作品を生み出すことができると考えているからです。この機会にぜひご覧ください。
 
 
モチーフとなっているものたちは、流れ続ける時間の中にある愛おしい光景を象徴しています。今ある光景は、いつか、わたしの記憶や夢の中でしか存在しない光となります。それはまるで、Kaleidoscope=万華鏡のようです。外からは見えないけれど、覗いた人にだけ見える光の世界は、ビーズやスパンコールが反射しながら無限に変化し存在し続けます。水性木版多色摺りは、扱われる素材と原初的な表現に内包されるノスタルジックさに加え、伝統的な工芸性ゆえの文脈や制約の上に成り立つ技法と言えます。しかしこの複雑さは、わたしに自由で新しいイメージをもたらし、未来を思考する契機となります。木版のプロセスを経て紙に摺られ浮かび上がったイメージは、時間と感情によって補正された実体のない光の像のようなものです。それらは、いつかわたしの記憶となって現れるものたちを想像させてくれます。
瀬川 麻衣子
 
 
 
瀬川 麻衣子  Maiko Segawa
 
1981年 京都府生まれ
2003年 京都市立芸術大学美術科版画専攻 卒業
2005年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 油画専攻修了
現在 愛知県立大学・愛知県立芸術大学美術科油画専攻 非常勤講師
 
【主な個展】
2018.7 Oギャラリー(東京)
2018.6 ギャラリーacs(名古屋)
【主なグループ展】
2020.11 「第11回飛騨高山国際現代木版画トリエンナーレ」 高山市民文化会館(岐阜)
2020.7 「瀬川麻衣子・百合草尚子 2人展」 喫茶さんとこ(長野)
2019.9 「瀬戸現代美術展2019」 旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト(愛知)
2015.6 「2015蔚山国際木版画フェスティバル」 蔚山文化芸術会館(韓国)
2013.8 「落石計画 クロニクル2008-2015」 アートラボあいち(名古屋)
【所蔵】
京都市立芸術大学、愛知県立芸術大学版画研究室、町田市立国際版画美術館、
ルフィーノ・タマヨ版画工房(メキシコ)、バレンシア芸術大学(スペイン)、
シラパコーン大学(タイ)